合気道鍛錬

合気道鍛錬 · 30日 7月 2023
日本列島は夏は大型の台風被害・洪水。年を通して警戒しなければならないのは、かの恐ろしい地震だ。あまり影響がないというふうに考えていた宮崎でも、南海トラフの巨大な地震が30年以内に発生し大きな被害が想定されている。 「災害は忘れたころやってくる」とはよく言われたもので、緊張感がほぐれたときに襲いかかるものだ。無防備になって安心感が先んじた場合には、もう手の打ちようがない。リスクに対しての備えや事前の準備が当然必要である。合気道は日常の稽古を通じて、危機に対しての意識を 敏感に感じ取る訓練ができるものと受け取っている。相手の攻撃に対して、如何に備え対処するのか…そういう反復を繰り返すことによって、防災や減災意識にも貢献していくものと信じている。
合気道鍛錬 · 23日 7月 2023
合気道は不思議な武道だ。武道は一般的には、相手を制圧し相手に勝ち、勝利することを第一義とする。それは時には破壊がともなうこともあろう。中世の戦国時代では武術によって相手を支配下に置く、また、殺戮するのだから、相手との協調の思想は出てこようがなかろう。合気道においては、争い戦う心があったら精神面を通じて身体に力みが出るから、自分の技が丹田から発せられた「気」のエネルギーを伝えられないことになり、殺伐としたものになる。 相手の挑発に対しても、それを受入れ、反発をしないように相手との一致を前提するとしたら、相手の状況に左右されることなく、「無」の境地なならざるを得ない。その時、脳に刻み込んでおかなければならない言葉は、「協調」「信頼「合掌「愛」…等の相手と離反しない意識ではなかろうか。
合気道鍛錬 · 11日 6月 2023
仏教に興味を示してから、10年は経っただろうか。浄土真宗が我が家の宗派ではあるものの、密教に興味が沸き、仏教の基本思想を学んだうえで、四国八十八ヵ所、相良三十三観音巡り、延岡地区島野浦島八十八カ所巡り、島野浦島八十八カ所巡り と巡礼を重ねできた。現在、九州百八ヵ所巡礼の最中である。 仏教の一宗派として禅宗があり、合気道も「動く禅」であることを学んできた。真言密教を学ぶなかで、「禅」で強調される「空」の思想も合気道に共通する大事な基本思想で あることがわかってきた。 襲ってくる、あるいは打ち込んでくる対象に気を奪われ、恐怖心や制御心が心のスペースを支配されると、心が居ついた状態になり、自由な身体の反応が鈍くなる。すべてこの世に存するものにはその実体はなく、 目の前にある敵でさえもが、まさしく無いがごとく、心がそれに呪縛されること自身が善とは言い難いものだろう。稽古においては、ただ、自分の息のみに全集中し、地球、宇宙の動き(宇宙意思)と呼吸を一致させることが、「空」に近づく第一歩ではなかろうか。 厄介な自分本位の心を修正していくには合気道は大役を果たすことであろう。その精進をしていこう。
合気道鍛錬 · 04日 6月 2023
合気道には試合や勝敗はない。 白黒勝敗を決める現在の社会の風潮には、当然なじめないものかもしれない。しかし、そんな合気道に身を寄せて、40年が経った。 二十数年前に手解きを受けた居合道 の師匠もよく言われていた「社会の役に立て」というお言葉。今の社会 で誰に勝った、誰よりも強いといった価値観というのは、社会にとっては害こそはないが、大切な価値観とは言い難い。 何よりも日々の修練から派生的に導き出される人格をとおした社会への還元、すなわち社会貢献が大切であるということだろう。 人格を磨く‥‥。確かに厳しく難しいことだ。武術だけではなく、哲学や倫理学といった文の重要性も求められる。でも、まだまだだなあ。 人生に完成はないということからして、未完成協奏曲というのが実態か。 身が没するまで磨き続け、社会へお返しができて本望だろう。
合気道鍛錬 · 09日 4月 2023
合気道と出会ったのは、昭和53年。和歌山税務署に赴任・勤務した時だ。誘ってくれたのは職場の2歳上の先輩だった。九州の地で、1年3か月毎日空手の稽古をやってきたというので、先輩が武道としての合気道の良さを伝えたかったに違いない。 それ以来、結婚もし、子供も生まれ、各地を転勤してきた。そのたび、転居地に合気道の道場を探して歩き、あれば門を叩いた。 なぜここまで合気道に愛着があるのか自分に問うてみた。 それは合気道の愛の精神である。相手とは闘わず、愛を擁護していき、争いのない理想の世界を築き上げるために稽古精進し、自分も米粒ほどしかないけれどもその一員となる。 大河の一滴である。そこには名誉や地位などない客観的な生き方だ。 武道は「心」・「技」・「体」を極めていくもの。ほとんどは技・体中心に稽古は続けられることが多い。そのなかで「心」が一番最初に掲げられているのも、考え方や精神性が最も重要なことであろう。相手を打ち負かすだけであれあば、単に勝敗に終始しているだけのこと。自分の心を修め、正していくこと、あるいは自分の怠惰な心に打ち勝っていくことが、合気道の魅力である。しかし、修めるのは難しい。
合気道鍛錬 · 19日 3月 2023
合気道に関わって何年経っただろうか。つい指を折って考えてみなければわからないということは、長いということか。青年時代、職場の先輩に進められ、初めて足を踏み入れたことは記憶からなくなることはない。その当時、なぜか引き込まれるような意識で合気道の魅力に吸い込まれていった記憶も消えることはない。合気道の開祖(創始者)の残されたお言葉も近頃少しは溜飲がおりるような気もしてきた。 とにかく、技が半端ではない数のなかで、その習得に時間を注ぎ込んできた壮年時代。合気道の稽古に終わりはない…とわが師匠は話したこともある。本当にそのように実感している。 体力の低下が阻害要因ではあるものの、完成までは程遠いと感じる。 少なくとも、生涯関わったとしても、仏を作っても魂が入らないような状況にはしたくはないものだ。
合気道鍛錬 · 12日 2月 2023
現代社会はインターネットという文明の利器があり、非常に有意義さを感じ、重宝している。 そのために、情報を自分から取得して活用の一助にするには何ら抵抗はなくなった。 そういう自由さと創造性を享受できていることに感謝したい。 半面、他人の情報をそのままコピーした状態で、いかにもそれが当然真実性に近いと思い込んで自己満足している部分も多いように感じるものだ。 まずは他人の考え方を真似てみる必要性はあろう。 しかし、それで終わりとなると自分の血肉になっているとは考えられない。 なので、本当に実際に体験や実践に移してみて体現し、自分にとって有用で大切なものなのか頭と身体で実証していくことが肝要と考える。
合気道鍛錬 · 04日 2月 2023
 経験が積み重なってくると、判断力は自分の経験から滲み出てくることが多いし、奇抜な発想力から導き出されてくることが少なくなってくる。  こういうことが老化あるいは老人域に達した自分というものであろう。年齢を経て経験則が増えるほど、脳細胞も劣えてくるのは当然のことだが、それが挑戦力や革新性の妨げになってきているのはやむを得まい。 情報収集能力を高めつつ、社会から取り残されないことを第一義にして、身体能力の保持と頭脳の清新さを保っていきたい。 それがこの社会に生き残るということだろう。

 

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